ついに始まった「海のはじまり」の第1話について、内容やストーリーのポイントを解説していきます!
※以下の内容にはネタバレを含みますのでご注意ください。
前回までのおさらい
あらすじや登場人物、ストーリーのポイントはこちら!
第1話のまとめ
- 夏(目黒蓮)は彼女である弥生(有村架純)とともに日常を送っていますが、大学時代の元彼女である水季(古川琴音)の訃報を知り、葬儀へ出席します。
- 夏は大学時代、水季と楽しい日々を送りますが、妊娠・中絶という出来事が起こり、その後二人は分かれることに。水季は中絶していたはずですが、そのときに実は海という子どもを出産していたのでした。
- 7年後葬儀場の場で、海が自分と水季の子どもであることを知った夏は動揺しますが、水季が自分のことを想い続けていたことも知るのでした。
第1話の詳細
水季(古川琴音)と海(泉谷星奈)が海辺を歩くシーンから、物語は始まる
物語は、水季と海が楽しそうに海辺を歩いているシーンから始まります。
微笑ましいシーンですが、海が先を進んだ後に振り返って水季を見ると、水季は海へ「ママはいるから大丈夫、行きたい方へ行きな」と伝えます。
水季が今後亡くなることを示唆しているのでしょうか。
第1話の冒頭ですし、何かしらの意味を持つシーンとして描かれていそうです。
どこか抜けている夏と、しっかり者の弥生
ここで主人公の夏(目黒 蓮)と弥生(有村架純)のカップル登場します。夏は道に迷っていたり、家の鍵を中々見つけられないなど抜けている様子が描かれます。
一方で、弥生は仕事をバリバリこなすなどしっかり者である様子が描かれ、とても対照的な二人です。
二人は夏の自宅で、夏休みの予定について話すなど楽しそうにしていますが、そこで夏に電話がかかってきて、水季の訃報を知ります。
大学時代に付き合っていた水季の訃報を受けて、葬儀場へ行く
夏が実家へ行き喪服を準備します。優しそうな母と父、父は葬式へ行くことを察してネクタイを準備します。
今後、夏の家族についても描かれることになりそうですね。
準備を終えると夏は水季の葬儀へ参列します。
棺桶の近くにいる海を見つけ、不思議そうに見つめる夏。水季に子どもがいたのか?と思ったのでしょう。
その後、有人から、海が水季の子どもであることを聞きます。
ロビーで夏は携帯の中に残っている水季の写真や動画を見返し、過去の思い出を振り返り始めます。
大学時代の回想~夏と水季の出会い~
新歓の飲み会で、夏と水季は初めて出会います。
友人が行くから自分も来たという夏と、沖縄料理が食べたかったから来たという水季。
なかなか自分の意思を持てない夏とマイペースな水季は対照的ですが、水季は夏に「人に合わせられることはすごい」という言葉をかけていたり、自分にはないものを持つお互いに興味を持っている様子です。
その後、ふたりの距離が縮まったシーンが描かれ、夏と水季は車で海へ。
ドライブのBGMはスピッツの「渚」。
砂浜で楽しそうに走り回る水季と、その様子を動画で撮影しながら、海を見ているだけで楽しそうな夏がBGMとともに描かれました。
夏と海が初めて出会う
場面は戻り、夏のいるロビーへ海がやってきて、夏は海に近づいて話しかけます。
年齢を訪ねて6歳と海が答えると、夏は若干動揺した様子を見せます。大学時代に付き合っていた時から数えた年数が近いからでしょう。このあたりから、海が自分の子どもである可能性は、少なからず考えていたのではないでしょうか。
夏は海に、昔の水季の動画を見せます。
大学時代の回想~妊娠・中絶~
場面はまた夏と水季の大学時代に戻り、水季が夏の家に来ています。
夏の家は現在と変わっていないように見えますね。
そこで水季は、夏に中絶同意書への署名を依頼します。
気丈に振舞おうとする水季と、戸惑い動揺する夏が対照的ですが、普段はマイペースな水季も涙ぐむなど、二人にとって重大で辛い出来事であることがわかります。
妊娠したことを水季が一人で抱えていたことに対し、夏は心配して謝り続けます。言葉だけでなく、水季のことを本当に心配している様子です。
中絶以外の選択肢はなかったの?と夏は問いかけますが、考えて決めた結果だという水季。
その言葉を受けて、夏は中絶同意書に署名をします。
場面が変わり、病院の前に立つ夏と、病院から出てくる水季の姿が。
手術を終えて出てきたのでしょう、水季はここでも明るく振舞います。
大学時代の回想~二人の別れ~
その後、夏は友人の話から、水季を退学したことを知ります。
そのことを全く知らなかった夏は、真相を確かめようとすぐに水季に電話をかけると、水季は淡々とマイペースに話始めます。
夏は中絶したことが何か関係があるのではないかと、水季の体を心配しますが、一方の水季は自分で決めたことであると。
夏の影響で自分の意見が変わったことはなく、今回も同様であると水季は強く言い放ちます。
そして、続けて水季は夏へ別れを切り出します。
退学に加えたさらなる突然の話に夏は茫然とし、水季に理由を聞くと「好きな人ができた」ということで、夏はショックを隠せません。
夏よりもその人のことが好きで、その人とずっと一緒にいたい、でもそれが誰かは夏に伝えない。
夏は若干取り乱し、本当に自分勝手だと、一度は水季に強く当たりますが、最後には水季の体を気遣って、「元気でね」と伝えて電話を切ります。
今となっては、水季が実は中絶しておらず、海を産んで育てることを決めたことが退学という決断に繋がっているのだとわかりますが、この時点の夏にとっては非常に辛い出来事です。
なぜ水季は夏に事実を全く伝えなかったのか、今後明らかになっていくと思いますが、気になりますね。
海が夏の子どもであると知る
場面は再び葬儀場に戻ります。
同僚の津野(池松壮亮)がロビーにいる海のもとに戻ってくると、海と一緒に遊んでいた夏に感謝をしますが、夏が自己紹介をすると、表情が一変します。
水季の勤務先を知らない夏に対し、「この7年のことを何も知らないんですね」と軽蔑したような顔つきで津田は話しました。
おそらく水季から、海の父親である夏のことを聞いていたのでしょう。
その後、別室で津野は水季の母(大竹しのぶ)に夏が葬儀に来ていることを伝えると、水季の母は海を連れて、バス停にいる夏のもとを訪れます。
水季の母は夏へ連絡先を渡し、気になるなら連絡してください、と。
「水季の人生は終わったが、海の人生は始まったばかり」と意味深な顔で話す水季の母に対し、そもそもなぜ水季の母が海を連れて自分のもとに来てそんなことを言うのか、夏は状況がつかめず戸惑います。
そこで水季の母はカバンから、夏が署名した中絶同意書を取り出し夏へ見せると、夏はさらに動揺しつつも、事態を理解したようでした。
海がもうすぐ7歳になること、海は同意書に書いたときの子どもであることを水季の母は告げると、さらに「男は隠されたら何も知らない、妊娠も出産もしないで父親になれちゃうんだから」と、静かながらも強い口調で話します。
ドラマのテーマである「人はいつ母になり、父になるのか」に対する言葉であるように見て取れますね。
続けて、「水季が一人で産んだ結果だから大丈夫だけど、この7年の水季のことを想像してほしい」と言うと、水季の母はその場を去ります。
海も夏が自分の父親であることを知ると、最後は嬉しそうに夏へ手を振り、その姿に夏は水季の姿を重ねるのでした。
弥生には、葬式での出来事をまだ伝えられない
夏が茫然自失のまま自宅に帰ると、そこには彼女である弥生の姿が。
LINEの既読が付かず、夏の身に何かがあったのではないかと心配し、家を訪ねたのでした。
夏へ寄り添う弥生は、様子がおかしい夏を心配していますが、葬儀場で知った事実を夏から伝えられることはありませんでした。
夏に子どもがいる事実を弥生がどう受け止めるのか、今後の注目ポイントですね。
海が夏の家を訪れる
最後の場面です。
水季のスマホを手にした海は、なんと一人で夏の家を訪ねます。
夏は驚き、なぜここまで来れたのかと聞くと、水季と来たことがあるし一人で来れるように練習したと海は言い、夏はさらに驚きます。
夏の家に入ると、海は水季のスマホに入っている動画を見せます。そこでは、水季が「季節の中で夏が一番好き」と楽しそうに話しており、夏はそれを見て水季が自分のことを想い続けていたことを知り、涙します。
大学時代に別れを告げた言葉が、本心ではなかったことを悟ったのでしょう。
その後夏も海に、大学時代に撮った水季の動画を見せると、その中では海に語りかけるように「海、大好き」と何度も水季が言っており、海はうれしそうにします。
「夏くんのパパ、いつはじまるの?」と海が夏に問いかけるシーンで1話が終わるのでした。
この海のセリフも「人はいつ母になり、父になるのか」というテーマに繋がりますね。
ストーリーのポイント
なぜ水季は、夏に何も伝えずに海を産んだのか?
1話で一番気になるのは「なぜ水季は夏に、海を産んで育てることを全く知らせなかったのか」ではないでしょうか。
好きな人ができた、と明らかな嘘をついてまで、夏を突き放した理由はなんだったのでしょうか。
夏は普通に大学を卒業して就職するという道を想像していたので、海を産むことによってその人生が変わってしまうことを、水季は恐れたのではないかとも思いますが、すべてを隠す必要があったかは疑問です。
まだ明らかになっていない事実が、水季の選択に繋がったのかもしれませんね。
なぜ水季は、夏のことを海に伝えていたのか?
海は父である夏のことを知っていたり、水季と一緒に夏の家を訪れたりするなど、水季が海に夏のことを伝えていたことがわかります。
そうした水季の意図は何だったのでしょうか。
ひとつ明らかなのは、水季が夏のことを想い続けていたということです。大学時代に別れ話をした時の話は事実ではなく、何らかの理由があったのでしょう。
水季は夏のことを思うあまり、海に夏のことを多く話していた、ということです。
しかし、海を連れて夏の家へ行く、一人で夏の家に行けるようにする、というのはやりすぎな気もします。
もしかすると、自分が病気で亡くなることを察して、夏のもとへ行くように話していたのかもしれませんね。
もしくは、水季は海がいるという事実と、ともに育てたいという気持ちを夏へ伝えたくて家を訪れたのかもしれませんね。夏の家を訪れた時に、弥生という彼女をいることを偶然知り、結局夏に会えなかった?という展開もあるのかも。
同僚の津田(池松壮亮)と水季・海のとの関係は?
水季の同僚である津田は、葬式でも水季の母や海と親しくするなど、水季と近い関係であったことがわかります。
海にとって、父親の代わりに近いような存在だったのでしょうか。
夏を軽蔑したような態度を取っていたことからしても、水季や海に対して、ただの同僚というだけではない気持ちを持っていたことが見て取れます。
今後、海の父親になっていくだろう夏を、津田はどのように受け入れるのでしょうか。
今後どのようにストーリーに関わっていくか、注目ですね。
第2話の見どころ
夏はどのような選択をするのか?
海という自分の子どもがいることや、水季が自分のことを想い続けていたという事実を知り、夏はどのような選択をするのでしょうか。
海は夏のことを好いていますし、人の気持ちに敏感で思いやることのできる夏なので、海の父親として一緒に暮らしていくことになる道を選択することが予想できます。
弥生が事実を知ったとき、どう受け入れるか?
2話の予告編では、夏が弥生に事実を打ち明け、対話している様子がありました。
予告シーンだけでもひどく動揺した様子だった弥生は、事実を知ってどう受け止めるのでしょうか。
結婚も考えている彼氏に実は子どもがいたという状況は、弥生にとって非常に複雑で難しいことであることが想像できます。
弥生もこの物語の主人公であり、心情と行動がどう変化していくかは、注目のポイントです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
また2話が放送され次第、解説記事をアップします!
コメント